瑞浪市化石博物館
研究報告

瑞浪市化石博物館研究報告第48

瑞浪層群および岩村層群に挟在する凝灰岩の記載岩石学的特徴

笹尾英嗣・檀原 徹・山下 徹・林 譲治

出版年月日: 2021/5/28   ページ数: 919

【論文概要】

瑞浪市に分布する瑞浪層群と中津川市西部~恵那市南部に分布する岩村層群の凝灰岩中を調査し、含まれる火山ガラス、軽鉱物、重鉱物の量や火山ガラスと斜長石の屈折率の特徴を記載しました。その結果、層準によって凝灰岩の屈折率などの特徴に違いがあることが判明し、これらの違いが凝灰岩層の対比に使えることが明らかになりました。また、両層群には火山ガラスやその変質物が多量に含まれる凝灰岩が共通して存在することからこれらは同じ火山活動によって形成したものと推定されます。