瑞浪市化石博物館
研究報告

瑞浪市化石博物館研究報告第48

福井県の中部ジュラ系から発見されたアンモノイド Epistrenoceras sp.

後藤道治・酒井佑輔

出版年月日: 2021/12/26   ページ数: 119126

【論文概要】

 福井県に分布する九頭竜層群下部層からアンモナイトのEpistrenoceras sp.(エピストレノセラス属の未定種)が発見されました。このことで、産出した地層の時代(後期Bathonian前期:約16640万年前)が初めて示されました。また、本属の産出はこれまでテチス海域と南東パンサラッサ海(現在の西太平洋域)からでしたが、今回の東アジアでの初めての発見によって、本属の生息域が西パンサラッサ海にまで及ぶことが明らかになりました。