瑞浪市化石博物館
研究報告

瑞浪市化石博物館研究報告第44号

アメリカ合衆国,オレゴン州とワシントン州の前期~中期新生代産カニ化石の表面を覆う付着生物からカニの身づくろい行動の推定

Jessica N. Tashman・Rodney M. Feldmann・Carrie E. Schweitzer・Bruce A. Thiel

出版年月日: 2018/3/9   ページ数: 9–22

【論文概要】

カニ類は、殻の表面に付着生物が固着すると身づくろい行動をします。アメリカ合衆国オレゴン州とワシントン州の新生代前期の地層からは、甲羅や腕の表面に付着生物が固着した状態のカニ化石がしばしば見つかります。それらの化石を詳細に観察した結果、甲羅を横切るように付着生物が固着した化石は、脱皮殻の場合が多いことが明らかになりました。また、遊泳脚を持ったカニ類の方が、遊泳脚を持たないカニ類に比べ、身づくろい活動が活発であったと推定されました。