瑞浪市化石博物館研究報告第46号
西日本産新生代後期のイチョウガニ科(十脚目)の再検討と1新属1新種の記載
- BMFM46-005Karasawa&Takahashi(PDF 3.88MB)
Karasawa & Takahashi (2020) print-version
出版年月日: 2020/3/13 ページ数: 21–43
【論文概要】 西日本各地の1800万年前~30万年前の地層からこれまでに記載されたイチョウガニ科のカニ化石標本を再検討したところ、別属であることや新属や新種が含まれていることが明らかになりました。Cancer fujinaensisはAnatolikos fujinaensis に、Cancer tomowoiはAnatolikos tomowoiに、Cancer (Glebocarcinus) kaedeiは Glebocarcinus kaedeiになりました。山口県長門市の1800万年前の地層から採集され、Platepistoma kaedeiと記載された標本はGlebocarcinus属の新種であることが明らかになり、Glebocarcinus doiiとして記載されました。また、Cancer? imamuraeはこれまで知られている属と異なることから、新属Mizuhocancer(ミズホイチョウガニ)が創設され、Mizuhocancer imanuraeとして再記載されました。