瑞浪市化石博物館
研究報告

瑞浪市化石博物館研究報告第46

Paramursia circularis Karasawa, 1989(十脚目:短尾下目:カラッパ科)の同定とMursilata属について

柄沢宏明

出版年月日: 2020/3/13   ページ数: 1720

【論文概要】

瑞浪市釜戸町上切の瑞浪層群(1600 万年前)から発見され、1989 年に新属新種 Paramursia circularisとして記載された標本を再検討しました。その結果、イタリアの漸新世の地層から発見され、1889 年に設立されたカラッパ科(カニ類)の絶滅属Mursiopsisに所属することが 明らかになりました。また、Paramursia属は、台湾から知られるMursilata属とともにMursiopsis属の異名となりました。