瑞浪市化石博物館研究報告第4号
知多半島南部産中新世貝化石
- BMFM04-005Shibata, 1977b(PDF 3.62MB)
Shibata (1977b) print-version
出版年月日: 1977/12/25 ページ数: 45–53
愛知県知多半島南部に分布する中新統師崎層群の70地点をこす地点から具化石が採集された.それらは,65種の海生の底生貝類と4種の浮遊性貝類よりなる.各地点の底生貝化石群集は,優勢種と種の構成の特徴にもとづいて,4群集型,Macoma-Lucinoma, Phanerolepida, Acilana およびNeilonella-Perfploma群集に分けられる.また.浮遊性貝化石群集は1つの群集型,Vaginella 群集であらわすことができる.Macoma-Lucinoma群集は過去の浅海の貝類群集を,Phanerolepida, Acilana およびNeilonella, Periploma 群集はそれぞれ過去の深海の貝類群集型を,そして,Vaginella群集は過去の表層浮遊性貝類群集型を反映していると考えられる.