瑞浪市化石博物館
研究報告

瑞浪市化石博物館研究報告第4

瑞浪群の哺乳動物化石2)

岡崎美彦

出版年月日: 1977/12/25   ページ数: 924, pls. 311

この報告では.中新統瑞浪層群の脊椎動物化石の脚本のまとめをするとともに,それらについての知見を述べる.筆者はすでに亀井節夫とともにこれについて報告した(1974)が,最近になって多くの脊椎動物化石が得られたので,これらをここにまとめて報告する.

ここに報告する標本によって次のような知識が得られた.サイの仲間は一種類でなく,二種以上が認められる.マストドンのGomphotherium属のものの新しい標本が得られたことによって,この種の模式標本が比較的小さな個体であることが示された.また,ネズミ類と,スッポン類と思われる大型のカメが平牧動物群のメンパーに加えられた.