瑞浪市化石博物館
研究報告

瑞浪市化石博物館研究報告第3

中新統瑞浪層群産イルカ

岡崎美彦

出版年月日: 1976/12/25   ページ数: 2539, pls. 911

中新統瑞浪層群のイルカ類新種Eurhinodelphis minoensisを記載し,さらに別種のイルカの頭蓋骨,耳骨の産出報告をした.これらのイルカ類は,いずれも中新世に特徴的な吻の伸びたタイプのもので,Desmostylus japonicusPaleoparadoxia tabataiなどと共に戸狩動物群を構成している. このように戸狩動物群は.海生の脊椎動物から成っているが,同時代の陸上のものとして平牧動物群が対応している.