瑞浪市化石博物館研究報告第47号
Maastrichtian模式地(オランダ・ベルギー)の白亜紀後期ウニ類の生痕学―4.サメ対ウニ:絶滅した巨大ウニHemipneustesの表面につけられた捕食失敗の跡
- BMFM47-005Donovan&Jagt(PDF 2.17MB)
Donovan & Jagt (2020) print-version
出版年月日: 2020/7/31 ページ数: 49–57
【論文概要】 オランダの白亜紀後期の地層からは大きさが5~10 cm の大型ウニの化石が多く見つかります。その中に何本かのひっかき傷がついた化石が発見されました。この傷は捕食の痕だと考えられ、何がつけたか検証した結果、のこぎり形の歯を持つサメ類もしくは硬骨魚類の一部のものであると推測されました。ウニの殻は完全に破壊されていないため、この捕食は失敗したのでしょう。