瑞浪市化石博物館研究報告第47号
佐渡島(新潟県)の下部中新統最上部下戸層から 産出した砂底および岩礁性軟体動物化石
- BMFM47-001Amano&Aida(PDF 2.26MB)
Amano & Aida (2020) print-version
出版年月日: 2020/4/30 ページ数: 1–19
【論文概要】 新潟県佐渡島の河ヶ瀬崎に分布する下戸層(1700~1670万年前)から52種の未報告種を含む58種の軟体動物化石が採集されました。これらの中には、 潮間帯から水深20 m の砂底またはシルト底に生息する暖流系種が多く認めら れます。また、岩礁域に生息するノトアワビが産出していることから、地層が堆 積した近隣に岩礁があったと考えられます。本化石群集にはマングローブ沼に 生息していたとされる種もふくまれており、付近にマングローブ沼が存在してい たことを示していると考えられます。