瑞浪市化石博物館研究報告第47号
中部更新統渥美層群産十脚類化石図録
- BMFM47-014Karasawaetal(PDF 14.90MB)
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出版年月日: 2021/1/30 ページ数: 137–159
愛知県田原市高松海岸に分布する渥美層群豊橋層(中期更新世:海洋酸素同位体比ステージのMIS9)は,十脚類化石を豊産する.柄沢ほか(2014)は,同地より得られた12,000 点を越す標本を検討し,58 種の十脚類化石を報告した. 著者の小林・合田・大平は,その後も標本の収集を続け,およそ3,800 点に及ぶ標本を採集した.また,45,000 点を越す(故)鵜飼修司氏収集標本が当館に寄贈された.今回,これらの標本整理が完了し,標本数は計58,515 点に達したこと,また,総種数が68 種に及ぶことが判明した.そのため,柄沢ほか(2014)の産出リストの改訂を行うとともに化石標本を図録として記録することとした.本図録は,柄沢ほか(2014)の図示標本を基に,新産標本を加えて作成したものである.また,Klompmaker et al.(2013)の研究後収集された貝類とタコ類による穿孔痕を残す標本も図示することとした.なお,各種の解説は,柄沢ほか(2014)にあるので割愛するが,必要に応じて簡単な備考を加えた.